2010年05月30日

No.709 『動物が口をきけたなら』

   七面鳥が思惟能力を有していたならば、彼らがクリスマスをどう考えるか、私はいつも気にかける。 彼らがクリスマスを平和と善意の季節だと考える余地はない、と思われる。 人間の利益が、動物自身の利益よりも格段に重要だとみなすに足る客観的理由は、何一つない。 動物が我々を滅ぼしうるよりも一段と容易に、我々は彼らを滅ぼしうる。 これが我々の優越性の唯一の実質的根拠である。 われわれが芸術や科学や文学の価値を認める理由は、それがわれわれ人間が得意とする部門だからである。 しかし鯨は、潮吹きの術に価値を認めるかも知れないし、驢馬はバッハの音楽よりも、自分の素敵ないななきの方が価値が大きいと思うかも知れない。 
B.Russell 『人生についての断章』 (部分抜粋) 転用者は必ず原典を確認のこと!





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posted by Vigorous at 13:01| 自然科学、環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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