2010年05月09日

No.693 『近代以降の恋愛』

   恋愛とは 「純粋な統一と区別と両者の関係の展開」 である、つまり、絶対の一体化という幻想的な情熱と、男女は結局別々の人間だという自覚との行ったり来たりであり、、結局のところ、 「愛こそすべて」 という 「幻想」 は過酷な現実の前に挫折することになる、と言われている。 
  「恋愛のほんとう」 が近代人にとって、信仰にかわる大きな超越的情熱となったこと、生の絶対的な 「ほんとう」 (真実) の観念となったことは、近代小説のほとんどが、 「情熱恋愛」 を内実とする恋愛小説であることを見ればすぐに理解できる。 そもそも、 「恋愛」 「革命」 「芸術=美」 そして学問的な 「真理」 、これらの観念は、近代人にとって新しく登場した絶対的な 「ほんとう」 の観念であった。 
竹田青嗣 『人間の未来』





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posted by Vigorous at 10:15| 教育、心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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