2010年05月06日

No.691 『欲望と宇宙』

   「欲望を持つ」 とは、自己の存在が、もろもろの衝動とそれを充足すべき諸条件に規定されることだが、同じにそのことがまた自己の存在理由となることでもある。 人間は、自らの欲望とその条件に絶対的に限定されながら、にもかかわらず、自己存在を、つねにより普遍的なものとの関係の中で、いわば全世界と釣り合う存在として捉える。 人間は、存在としては宇宙の中で無に等しいが、精神の本質としては、 「世界」 を自分のうちに所有している。 
竹田青嗣 『人間の未来』





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posted by Vigorous at 22:39| 哲学・宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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