2010年05月02日

No.687 『溜め』

   日本弁護士連合会の破産事件記録調査(2005年)が明らかにしているように、破産に帰結してしまった借入れの最大要因は 「生活苦・低所得」 であり(24.47%)、金銭的な 「溜め」 のなさが背景になっている。月収分布では、5万円未満が33%、20万円未満が79%に達する。サラ金から借りなくても、生活がちゃんと成り立つなら、サラ金などに手を出さない。
  本人たちもまた、できることならそんな選択肢は避けたいと思っている。しかし、それを可能にする条件 (溜め) がないために (貯金がない、銀行もローンを組んでくれない、借りられる家族・友人がいない)、不利とわかっていても他方を選ばざるをえない。そこに、選択肢を奪われた 「溜め」 のない状態が示されている。
湯浅誠 『反貧困』





検索用kwd:
posted by Vigorous at 22:44| 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
カテゴリ



注意
◆ このブログの内容は引用が中心ですが、知識の切り売りを目的としたものではなく、投稿者の備忘録として作成されています。皆さんは、ここに書かれた引用のみで満足することなく、なるべく原典に触れる習慣をつけてください。
◆ このブログでは、投稿者が独自に調査したデータや、知人から伝え聞いたエピソードなどが掲載されることがありますが、そのまま受け売りにせず、皆さん自身が事実関係を調査し、記事の真偽を見極めることができるように努力してください。
◆ ここは金言や名言を羅列することを目的にしたサイトではありません。どんな金言や名言も、羅列したとたんにただの展示物になってしまいます。長い引用も短い引用も、じっくり噛み締めて味わい、あなたの財産にしてください。アーカイブも一度にすべて読むのではなく、毎日少しずつ読むようにすると良いでしょう。



QRコード

リンク集
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。