2010年04月02日

No.669 『世界分節の根源としての 「欲望」 』

   哲学は世界を客観的なものとして想定し、これを正しく 「認識」 することが問題だと考えてきた。 しかし実は認識することの根源は、主体の 「生きんとする力」 「力への意志」 であり、それが世界を解釈することである。 この根源の 「力」 が世界を条件づけ、分節し、その意味の関連を作り出している。 つまり 「価値」 とは、ニーチェが 「力」 の概念で呼ぶもの、世界の意味の連関を開示するその主体の 「生への意志」 なのです。 そして私はそれを 「欲望」 の概念で呼びます。 
  「欲望」 は世界分節の根源であり、生き物はそのつどの 「欲望」 存在であり、必ずその相関者としての 「生きられた世界」 をもちます。 
  「価値」 は、欲望存在たる主体と 「世界」 とのエロス関係を根源的に規定する審級性です。 そして、 「意味」 は、この 「欲望としての身体」 に相関して開示される 「世界」 の目的、手段連関の可能的分節性です。 「生き物」 は、それが実存として存在するかぎり、つねにそのつど世界を 「価値」 と 「意味」 の網目として分節しているわけです。 
竹田青嗣 『現象学は《思考の原理》である』





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posted by Vigorous at 22:36| 哲学・宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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