2010年02月19日

No.640 『「遵守」による思考停止から脱却するために』

   私たちの社会が、 「遵守」 による思考停止から脱却し、パワーを取り戻すためには、どうしたらよいのでしょう。 そのためには、二つの要素が必要になります。 一つは、行動が社会の要請に応えていくという方向を目指していること、そしてもう一つは、個人の行動にとどまるのではなく、複数の人間の、組織内の、さらに社会内の共同作業の関係が作られることです。 つまり、社会要請に対する鋭敏さと、人や組織が力を合わせることによって、よりよい社会を実現するためのパワーを高めていくことができるのです。 
  社会的要請に対するセンシティビティの第一要素は、 「社会的要請に応えたい」 という個人の思いと姿勢です。 人は誰しも、自分のやっていること、自分の仕事が少しでも社会の役に立ってほしいと思っているはずです。 しかし、往々にして、それが、何も考えないで決められたことは守ればよいという 「遵守」 のプレッシャーに阻まれて、行動として実現化しないのです。 
  センシティビティの第二の要素は、社会要請を正しく把握し、複数の要請にバランスよく応えていこうとする基本的な方向性が定まっていることです。 
  センシティビティの第三の要素は、状況の変化、環境の変化に鋭敏に反応し、臨機応変に動いていくことです。 
郷原信郎 『思考停止社会』





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posted by Vigorous at 22:01| 社会学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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