2010年02月11日

No.634 『哲学のやり方を提示したい』

   哲学は難しいと言われる。 言葉が難しいからであるとか、色々なことが言われているが、本当の理由はそんなところにはない。 哲学が難しく思われるのは、それが他人の哲学だからなのだ。 そもそもそんな問いを持たなかった人にとって、その問いから発する思索なんて、小難しい屁理屈の山にしか見えないだろう。 それでも頭のいい人は論理的には理解するだろうけど、こ難しい屁理屈の山を理解する喜びだけが残るに違いない。 
  ここには乗り越え難い困難がある。 どんなに哲学することに誘おうとしても、結局、すでに哲学されてしまったものを提示することしかできない、という困難だ。 僕の哲学は、僕以外の人にとっては中途半端な一個の思想でしかない。 思想を語ることによってしか、哲学のやり方を示せないということは、残念ながら認めざるを得ない事実だ。 
永井均 『《子ども》のための哲学』





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posted by Vigorous at 19:40| 哲学・宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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