2010年01月31日

No.624 『言語学的転回』

   近代哲学と現代哲学とを画する分水嶺となる動向を表す概念。 デカルトの 「コギト」 の自覚にはじまる近代哲学は、 「意識」 を確実な認識の最終的な基盤として中心にすえ、反省的方法によって、意識が世界を意味づけ、構成する過程を解明することに努めてきた。 しかし、この意識中心の哲学は、意識の私秘性という壁に阻まれて、 「不可知論」 あるいは 「独我論」 というアポリアに陥らざるをえなかった。 それに対して、19世紀末から20世紀初頭にかけて現れた一群の哲学者たちは、 「意識」 という自己完結した世界からの脱出路を公共的な 「言語」 の中に求めた。 いわば、哲学的議論の土俵を 「意識」 ではなく 「言語」 という場面に転換したのである。 
三省堂 『コンサイス20世紀思想事典』





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posted by Vigorous at 18:44| 哲学・宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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