2009年12月13日

No.584 『原理主義と西欧キリスト教』

   今日では、 「原理主義」 という語は、イスラムの過激派を指して使われる場合が最も多い。 ただしこの語が最初に用いられたのは、聖書を字義通りに解するキリスト教の宗派に対してだった。 しかし、イスラム研究者がしばしば指摘したように、イスラム帝国は、原理主義的であるどころか、本来、宗教的に寛容であった。 今日、西洋の多文化主義者が、イスラムに結び付けている不寛容こそ、本来は、西欧キリスト教の特徴であり、逆に、今日では西欧が誇る文化的多様性や宗教的寛容は、イスラム帝国の中に見出されたのである。 
大澤真幸 『不可能性の時代』





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posted by Vigorous at 01:42| 哲学・宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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