われわれは、 「蓄財」 の発生以来、 「覇権の原理」 と 「専制支配」 という悲惨な運命から人類が脱しうるはじめての 「原理」 を、ホッブズとルソーの簡明な考えのうちに見出すことになった。
へーゲルは、この社会原理を、自分の哲学の人間的原理と接合して、その体系のうちに包摂している。 つまり、ヘーゲルは、ロックからカントにいたる、理念的かつ当為的な自由論を批判・修正しつつ、ホッブズとルソーの原理に力点をおいて、これを 「自由の相互承認」 という考え方へと展開したといえる。
竹田青嗣 『人間の未来』
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