2009年10月28日

No.551 『自己意識と自己欲望』

   ヘーゲルの 「自己意識の自由」 論は、若者が過剰な自己意識を卒業して社会という既成秩序と妥協すべきであると説いた、現実肯定の理論であるといった批判が根強くある。 しかしヘーゲルの 「自己意識」 の思想が示しているのは、ひとことで言うと、 「自己欲望」 が 「他者との関係」 の中で 「関係の欲望」 へと転換しうるその可能性の原理なのである。 
  悪い政治や矛盾に満ちた社会の中で生きること、だれにも反社会的な心情がたまってくるし、この心情には社会的根拠がある。 だからといって、そのことは人間と社会についての本質的な原理を否定する理由にはならない。 
竹田青嗣 『哲学ってなんだ』





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posted by Vigorous at 20:41| 哲学・宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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