2009年10月22日

No.546 『内在と超越』

  
自己の意識体験に属するもののことを 「内在的」 なものないし 「内在」 と呼び、これに属さないものを 「超越的」 なものないし 「超越」 と呼ぶ。 したがって、事物はすべて 「超越」 であるが、体験の構成要素ではあっても他者の意識体験に属するものは 「超越」 とされる。 (中略) 「超越」 の謎を解くために、 「内在」 の領野に帰還せよ、というのがフッサールの現象学の根本テーゼであり、・・・・・』
 木田元 「現象学事典」

  ここで言われているのは、 「超越」 とは目の前にある 「リンゴ」 のこと (=事物) であり、 「内在」 とは超越を意識に還元したもののこと (意識体験) です。 フッサールは、この還元された 「意識」 領域を 「内在」 と名づけ、そこから成立している 「リンゴ」 の存在確信を 「超越」 と呼んでいるのです。 したがってそれは、どこまでいっても絶対性を与えない変更可能な一つの 「確信像」 だというほかない。 これがフッサールの主張です。 
  「内在」 は絶対的に与えられているが、 「超越」 は決して絶対的な最終項に達することはない。 これがフッサールが繰り返し強調している 「内在」 と 「超越」 の説明です。 
竹田青嗣 『現象学は《思考の原理》である』





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posted by Vigorous at 20:25| 哲学・宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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