2009年09月02日

No.504 『「主観−客観」 問題』

    「主観−客観」 問題は、普通は、いま自分が眼にしているリンゴ (主観としてのリンゴ) と、 「リンゴそれ自体」 (客観としてのリンゴ) が一致しているかどうかを問うという図式で説明されます。 しかし、 「リンゴ」 だとなぜこんなことが問題になるのか理解しにくい。 問題なのは実はリンゴではなくて、 「世界」 あるいは 「世界像」 なのです。 正しい 「世界像」 というものはあるのか、それともそういうものは全然ないのか。 そうだとすれば、人間にとって 「正しさ」 とはどのように考えられるのか、これが認識問題の核心です。 そう考えれば、これがまさしくきわめて現代的な問題であることが理解されるはずです。 なぜ世の中に多様な世界像や世界観が生じ、すなわち 「正しさ」 についての信念対立が生じるのか。 この問題を究明する原理を取り出すことができれば、 「認識問題」 は解かれたと言えるわけです。 
竹田青嗣 『現象学は《思考の原理》である』





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posted by Vigorous at 20:18| 哲学・宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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