2009年08月27日

No.498 『資本主義の謎』

   資本主義の謎の核心は、余れば余るほど足りなくなるという逆説である。 富の余剰と貧困とを相互累進的に生み出すシステムが、資本主義である。 つまり資本主義は、富の圧倒的な不平等をもたらす。 それと並行して、資本主義という社会システムは、捨て置かれる人々を (つまりこのシステムの中で、最小限の肯定的な意味をも分配されることのない一群の身体たちを) 析出することにもなる。 
  資本主義というシステムをいつの日にか乗り越えることを志向しない解決は、どれも中途半端なものだと言わざるをえない。 
大澤真幸 『逆接の民主主義』





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posted by Vigorous at 20:56| 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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