2009年08月13日

No.0485 『ゼノンのパラドックスとベルクソン』

   いつまでもアキレスは亀を追い越すどころか、追いつけもしない。 ヘンです。 でも、何がヘンなのでしょう。 哲学者や数学者はさまざまな回答を与えてきましたが、ベルクソンの答えは簡単です。 時間や空間を勝手に小刻みにするな。 
  お気づきでしょう。 この話では、すべてが頭の中で進んでいます。 そしてそこで 「時間」 は、空間に描かれて動かない線分のように、こちらの都合でどんどん細かく刻んでいけるものとして扱われています。 だからこそ、この話には終わりがなく、アキレスはいつまでたっても亀に遅れたままなのです。 でも私たちの誰が、 「時間」 を勝手にスローモーションにして細かく刻んでいけるでしょうか。 「時間」 と 「空間」 を混同するな、というのは 『時間と自由』 のとても基本的な主張ですが、ベルクソンはまさにこうしたゼノンのパラドックスをよく考えていく中で、そこにたどり着いたといわれています。 
左近司祥子編 杉山直樹著 『西洋哲学の10冊』





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posted by Vigorous at 23:09| 哲学・宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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