2009年07月12日

No.0454 『ニーチェとニヒリズムの克服』

   「神は死んだ」 とニーチェは言ったが、これは 「ヨーロッパのニヒリズム」 の到来を意味する。 神は死んだ、しかし人間はこれに代わる明確な 「生の意味」 をまだ創り出していない。 哲学はほんとうはその役割を果たすべきだったのに、 「道徳」 や 「善」 といった使い物にならない概念を捏造しただけだ。 したがって、ヨーロッパの人間は、必然的に、深いニヒリズム (=絶望) に陥る。 しかし、唯一の解決策は、 「ニヒリズムを徹底することで、ニヒリズムを超え出る」 という方法だけだ。 そうニーチェは言う。 ニーチェはニヒリズムの思想家などと言われてきたが、それは嘘である。 ニーチェの哲学の核心は、聖なるものと美しい理想を失った現代の人間が、それにもかかわらずいかにしてニヒリズムを超克できるか、という問いに答えることにある。 「超人」 とか 「永遠回帰」 という概念は、このニヒリズム克服の原理なのである。 
竹田青嗣 『哲学ってなんだ』





検索用kwd:
posted by Vigorous at 19:24| 哲学・宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
カテゴリ



注意
◆ このブログの内容は引用が中心ですが、知識の切り売りを目的としたものではなく、投稿者の備忘録として作成されています。皆さんは、ここに書かれた引用のみで満足することなく、なるべく原典に触れる習慣をつけてください。
◆ このブログでは、投稿者が独自に調査したデータや、知人から伝え聞いたエピソードなどが掲載されることがありますが、そのまま受け売りにせず、皆さん自身が事実関係を調査し、記事の真偽を見極めることができるように努力してください。
◆ ここは金言や名言を羅列することを目的にしたサイトではありません。どんな金言や名言も、羅列したとたんにただの展示物になってしまいます。長い引用も短い引用も、じっくり噛み締めて味わい、あなたの財産にしてください。アーカイブも一度にすべて読むのではなく、毎日少しずつ読むようにすると良いでしょう。



QRコード

リンク集
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。