2009年07月10日

No.0452 『高い教養へのあこがれ』

   今の若者の心に 「あこがれ」 という、人間を生きさせる原動力がどれだけあるのか。 毎日彼らとつき合っていると、それが不安でなりません。 彼らは、概して人間的にはさして問題がない。 しかし、あまりにも本を読まないため、教養がない。 したがって読書で知識・教養を得るおもしろさを知りません。 高いレベルものにあこがれ続けることによって、自分の心をイキイキとさせるという習慣も身につけていません。 結局そのまま、大学を卒業してしまうのです。 私はそういう学生を、数多く目の当たりにしてきました。 (中略) 
  もっと強く生きていくという意志を持ってもらいたい。 そのために、たとえば古典と呼ばれるような書物の中から、 「座右の書」 を持つのも一つの方法です。 ゲーテやニーチェ、あるいは吉田松陰や福沢諭吉などを読むことで、今の自分を鍛えることができるのです。 それはたんに、自分にとってのメリットを追求することではありません。 本来なら他人のため、社会のため、世の中のために役に立てないかという思いで生きることのできる若者が、自分自身の生活に汲々として若さを失ってしまうことは、社会全体の活力という点から見ても非常にもったいないことなのです。 
齋藤孝 『なぜ日本人は学ばなくなったのか』





検索用kwd:
posted by Vigorous at 23:22| 教育、心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
カテゴリ



注意
◆ このブログの内容は引用が中心ですが、知識の切り売りを目的としたものではなく、投稿者の備忘録として作成されています。皆さんは、ここに書かれた引用のみで満足することなく、なるべく原典に触れる習慣をつけてください。
◆ このブログでは、投稿者が独自に調査したデータや、知人から伝え聞いたエピソードなどが掲載されることがありますが、そのまま受け売りにせず、皆さん自身が事実関係を調査し、記事の真偽を見極めることができるように努力してください。
◆ ここは金言や名言を羅列することを目的にしたサイトではありません。どんな金言や名言も、羅列したとたんにただの展示物になってしまいます。長い引用も短い引用も、じっくり噛み締めて味わい、あなたの財産にしてください。アーカイブも一度にすべて読むのではなく、毎日少しずつ読むようにすると良いでしょう。



QRコード

リンク集
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。