2009年06月21日

No.0434 『依存型の非行』

   小学校までは、支配的な親の言いなりになっていて、良い子だったのが、親のほうが離婚問題などで揺れ、子供の気持ちを顧みるゆとりがなくなると、親の代わりに気持ちを受け止めてくれる対象を求めて、巷にさ迷い出すのである。 こうした依存型の非行は、自分の意志、判断で行動するというところが弱いため、周囲の状況次第で、どんどんエスカレートしていく。 
  一人でいるときは、大人しい気弱な少年なのだが、周囲に悪友がいると、すぐに引きずられてしまう。 自分の主体的な考えや意志というものが、まったく育っていないためだ。主体的に行動している者の取り巻きになることで、間接的に自己主張する。 ツッパリの先輩は、彼に取っては憧れの対象である。 それに付き従うことで、偉くなったような錯覚を覚えるのである。 
  このタイプの少年にとって、非行は、親の呪縛からの自立を目指す動きとも解せるのだが、自立ではなく、形を変えた依存が生じているだけなのである。 その点が改善されない限り、警察の世話になっても、親に尻拭いをしてもらうだけで、ほとぼりが冷めたら、また同じことを繰り返してしまうのである。 
  薬物やアルコールにも耽溺しやすく、なかなか抜け出せない。 それも、自分の意志が貧弱なためだ。 
岡田尊司 『パーソナリティ障害』





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posted by Vigorous at 17:14| 教育、心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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