2009年06月06日

No.0422 『子供の回避性質を防ぐ』

   日ごろから 「親」 ではなく 「本人」 が何を求め、何をやりたいのかということを大事にすることである。 同じ試練、困難を乗り越えるにしても、自分の意志で主体的に取り組んだ場合と、いやいや強制されてやったのとでは、苦痛やダメージが全然違うことは、いうまでもない。 主体性は大切にされることによって、育まれていく。 そのためには、周囲がさきに何かしろといった口出しをしないことだ。 余分なものはできるだけ与えずに、ハングリーな状態に置くことである。 子供が何かしたいというまで、親が先に判断して、やらせたり、手を出さないことだ。 楽しみにおいてもそうだ。 子供が求めていないものを与えたり、欲しがってもいないのに、おやつを出したりするのは、結局、子供の『求める力』を弱らせてしまう。 腹が減ったら、食い物を探し出して、つまみ食いするくらいのほうが、余程、子供のサバイバル能力を高めてやれる。 
  本人が意思表示をするのを待つことが重要になる。 本人の意思表示が、周囲にとって期待はずれのものであっても、それを尊重することである。 
  例えば、習い事をしていた子供が、あるとき、やめたいと言い出したとしよう。 親は、せっかくこれまで頑張ってきたのだから、もうすこし頑張ったらというだろう。 だが、子供がそうした『意思表示』をしたとき、親は子供の心によく耳を傾けてみる必要がある。 
  よく話し合った上で、本人がそうすることを本当に望んでいるのなら、本人に人生の決定権を委ねてやるべきだろう。 本人に主体性を持たせ、自分の人生に決定権と責任を求めていくことが、結局、回避の長期化というデッドロックに乗り上げることを防ぎ、自立へと向かわせるのである。  (中略) 
  学校にしろ、仕事にしろ、それを絶対の選択肢と思わないことだ。 人生は自由だし、いくらでも選択肢はあるのだと、本人を開放してあげることが、長い目で見て、力を引き出すのである。 
岡田尊司 『パーソナリティ障害』





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posted by Vigorous at 22:46| 教育、心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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