2009年06月02日

No.0420 『「リスク」と「危険」の違い』

   リスク社会とは、環境問題やテロのような社会的レベルから、家庭崩壊や失業のような個人的レベルまでの、さまざまなリスクの可能性にとりつかれた社会である。 (中略) 
  リスクとは何か? リスクは、とりたてて現代に現れたものではなく、伝統社会にもありふれていたのではないか。 たとえば自然災害の脅威はリスクではないのか? そうではない。 そのことを理解するためには、リスクriskと危険dangerとの相違を把握しておかなくてはならない。 リスクは、選択・決定との相関でのみ現れる。 リスクは、選択・決定に伴う不確実性の認知に関連しているのだ。 リスクとは、何事かを選択したときに、それに伴って生じると認知された不確実な損害のことなのである。 それゆえ、地震や早魃 (かんばつ) のような天災、突然外から襲ってくる敵、暴政などはリスクではない。 それらは、自らの選択の帰結とは認識されていないからである。 
大澤真幸 『不可能性の時代』





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posted by Vigorous at 23:49| 社会学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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