2009年05月08日

No.0399 『回避性パーソナリティ障害』

   回避性パーソナリティ障害の問題の本質は、失敗を恐れるあまり、試み自体を避けるということにある。 そこには、どうせ自分はダメだという思い込みがある。 また、失敗したらよけい立ち直れないという、傷つきを極度に怖がる気持ちがある。  (中略) 
  ことに、対人関係において傷つけられることに敏感だ。 傷つけられるくらいなら、一人のほうがましだと思っている。 自分から進んで友達を求めることもあまりない。 求めてこられると相手をするが、去って行っても追うことはない。 それ以上、気持ちを入れ込んで、傷つくことのほうを恐れている。 付き合っていても、どこか関係が希薄で、深まらない。 
  回避性パーソナリティ障害の対人関係の特徴は、本心では、人との触れ合いを求めているのだが、自分に自信がなく、自分は、どうせ人には愛してもらえないと思い込んでいるため、他者から拒絶されたり、否定されたりして傷つくのを恐れて、深い対人関係を避けてしまうことである。 そうした態度が身についてしまっているため、時には、好意を抱いて接近してくる人まで、素っ気なく拒否して、相手を傷つけてしまうこともある。 本人には、自分を傷つけられてしまう不安のほうが大きく、相手の好意に注意が届かないのである。 あるいは、どうせ自分は嫌われるという思い込みのほうが強すぎて、他人の好意も信じられないのである。 
岡田尊司 『パーソナリティ障害』





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posted by Vigorous at 21:36| 医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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