2009年04月26日

No.0389 『ヒューム』

   ヒューム (1711-1776) はおそらく、近代哲学者としてははじめての自覚的無神論者で、実に徹底した哲学的思考を示している。 彼は、デカルトの提案を受けて、ほんとうに確実なものが何であるかを徹底的に検証した結果、驚くべき結論にゆきついた。 つまり、それは、世界についても世の中についても人間についても、かくあるべきであると確実に言える根拠は何一つない、ということだ。 この世の中がいまこのように存在するのは、確実とか必然的と言える理由は何一つない。 すべてはたまたま習慣的にそのように存在するとしか言えない、というのである。 
  ヒュームのこの考えは、懐疑論とか独断論と呼ばれて非難されることが多い。 しかし私の考えでは、そのような批判をする人はしっかりヒュームを読んでいない。 その思想をひとことで要約すると、 「社会も人間もある意味ですべてはルールの網の目としてある」 ということになる。 
竹田青嗣 『哲学ってなんだ』





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posted by Vigorous at 10:28| 哲学・宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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