2009年04月01日

No.0368 『バブル崩壊によって失われた会社内の信頼関係』

   昭和時代に生きた人の多くは、若いころは貧しくても、結局自分の親の世代よりずっと豊かになりました。 ふつうの人がふつうに働くだけで豊かになり、車や家を持つことができた。 その中で、 「一億総中流化」 という言葉も生まれ、誰もが自分のことを 「中流だ」 と感じられる社会が実現していたわけです。 
  ところがバブル崩壊以降、その歯車が狂いはじめます。 不良債権が溜まって不況が続く中で、人員整理によって当座の危機を乗り切るという建前の下、リストラという名の無法な首切りが社会的に是認されるようになりました。 
  かつて日本の社会には、家族的で温かい人間同士の信頼関係がありました。 しかし、リストラの横行でそれは失われ、いつ首を切られるかという恐れが恒常化しました。 若者が会社に忠誠心を持ちにくくなったのは、こういう事情も影響していると思います。 
齋藤孝 『なぜ日本人は学ばなくなったのか』





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