2009年03月29日

No.0364 『哲学の罠』

   注意すべきことは、哲学のアポリア (難問) やパラドクスには、 「騙し絵」 にすぎない場合が圧倒的に多い、ということである。 哲学の難問の中には、簡単に解けないようなものが多い。 だから、理屈好きの人は、しばしば、こういった難問にどんどん入り込んでこれをあれこれ考え続けることこそ哲学の営みである、と考えてしまう。 ところが、それは哲学の問題を考えているわけではなく、 「概念」 の奇妙な性格に引っかかっているだけなのである。 
  だから、哲学の難問やパラドクスにぶつかったら、それが単に概念や理論の問題にすぎないのか、それを考えることがほんとうに重要な哲学的テーマを考えることに繋がっているのかどうかを、よく考える必要がある。 こうした難問のほとんどは、哲学と言うゲームにおけるトラップなのだ。 歴史上の優れた哲学者はこんなトラップには引っかからず、問題の本質を見抜いて必ずその先へと進み出ている。 
竹田青嗣 『哲学ってなんだ』





検索用kwd:
posted by Vigorous at 19:21 | TrackBack(0) | 哲学・宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック
カテゴリ



注意
◆ このブログの内容は引用が中心ですが、知識の切り売りを目的としたものではなく、投稿者の備忘録として作成されています。皆さんは、ここに書かれた引用のみで満足することなく、なるべく原典に触れる習慣をつけてください。
◆ このブログでは、投稿者が独自に調査したデータや、知人から伝え聞いたエピソードなどが掲載されることがありますが、そのまま受け売りにせず、皆さん自身が事実関係を調査し、記事の真偽を見極めることができるように努力してください。
◆ ここは金言や名言を羅列することを目的にしたサイトではありません。どんな金言や名言も、羅列したとたんにただの展示物になってしまいます。長い引用も短い引用も、じっくり噛み締めて味わい、あなたの財産にしてください。アーカイブも一度にすべて読むのではなく、毎日少しずつ読むようにすると良いでしょう。



QRコード

リンク集
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。