2009年03月29日

No.0363 『モデルがないままバブルに向かった日本』

   ヨーロッパであれば、ゲーテが典型的に示したように、世界精神につながるような教養と知性に満ちた人間になっていくというモデルがあります。 しかし日本では、そういうモデルも教養主義の没落によって否定されています。 かといってアメリカ人のように単純な自己肯定意識、ポジティブなチャレンジャー精神、フロンティアスピリットといったものにも馴染めませんでした。 特に八十年代以降は、精神の柱を見失った中での自分探しという、朦朧とした状態にまみれていったというイメージです。 
  それはちょうど、日本経済がバブルに向かって突き進んだ時代と重なります。 努力もせずに金儲けができたため、大人世代も浮き足立った時期でした。 これによって、従来の日本を支えていた勤労精神が否定または無視、軽視されました。 それと連動して、日本人の精神の荒廃が急速に進んでしまったのです。 
齋藤孝 『なぜ日本人は学ばなくなったのか』





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