2009年03月24日

No.0354 『妄想性パーソナリティ障害』

   妄想性パーソナリティ障害の人は、人を心から信じることができない。 このタイプの人は、親密な関係において、常に裏切られるのではないかという思いに駆られるため、適度な距離を置いて親しさを楽しむということができない。 親しくなることは、彼にとっては、疑いと苦しみの始まりでもある。 彼は親しい者を監視したいという衝動を覚えたり、常に親しい者の行動を把握しようとする。 相手が困惑したり、関係から撤退しようとすると、彼の猜疑心は一気に燃え盛る。  (中略) 
  このパーソナリティ障害を持つ人は、必ず人生のどこかの段階で、彼の歪んだ世界認識の原点となる体験をしている。 その体験が、その人の心に、他人というものの恐ろしさと信用できなさを刻み込んだのだ。 
  妄想性パーソナリティ障害は、しばしば気分の波を伴い、高揚して行動的になる時期と、意気消沈して反省的になる時期がある。 うつ状態に陥ることもある。 自分の妄想的な思いつきに囚われ、夢中になっているときは元気である。 自分の思いつきが非現実的だと悟ると、抑うつ的となる。 
岡田尊司 『パーソナリティ障害』





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