2009年03月23日

No.0351 『反社会性パーソナリティ障害者との接し方』

   反社会性パーソナリティ障害の人は、生まれてからずっと否定され続けた人生を歩んでいることが少なくない。 だから、できるだけ否定的な対応を避けることが原則になる。 不信を心に抱いて接したら、相手もこちらに不信を抱く。 だから、あらゆる先入観をできるだけ排除して、ニュートラルに接する事が基本である。 
  ただし、それが口でいうほど簡単でないのは、反社会性パーソナリティ障害の人は、しばしばこちらの本心を見透かすかのように、あるいは試すように、挑発的な言動で、こちらを冷静でいられなくしたり、敵意を催させるような拳に出ることがあるためである。 
  反社会性パーソナリティ障害の人にとっては、通常の人がストレス状況と感じるような緊迫した状態が、むしろ快適に感じられるため、一種の気晴らしや、ムシャクシャした気持ちの発散に、相手かまわずこうした言動に出ることがある。 それは、挑発でもあると同時に、テストでもある。 相手の度量を推し量っているのだ。 そこでプライドを傷つけられ、怒り出して、感情的な言葉を投げ返したりすれば、本人の手に乗ってしまったことになる。 そうした挑発で簡単に過剰反応する者は、彼らの軽蔑の対象となる。 (中略) 
  「何があったのか?」の一言で空気が変ることは多い。  「別に」 「関係ない」 という拒否的な言葉が返ってきても、めげずに今期よくやり取りを続けていると、心がほぐれだす。 挑発に乗らないことで、信頼関係は少しずつ築かれていく。 
岡田尊司 『パーソナリティ障害』





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posted by Vigorous at 21:01 | TrackBack(0) | 医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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