2009年03月22日

No.0350 『デカルトの「理性」と「良識」』

   誰でも 「これは正しい、これは間違っている」 と見分ける力そのものは持っています。 結果的に間違えることはあるにしても、判断力を全然持たない人間はいません。それを 「良識」 、あるいは 「理性」 とデカルトは呼ぶのです。 人々の 「良識」 には差があります。 でも、自分を判定するのも当人の 「良識」 であってみれば、一分の一も百分の一もおなじ 「1」 になるように、誰もが 「自分には人並みの良識はあるぞ」 と等しく感じているはずです。 この 「良識」 ないし 「理性」 の種子を大事に育て、私たちの判断が 「本当のこと」 に正しくたどり着くように訓練をすべきだ、とデカルトは言うのです。 
左近司祥子編 『西洋哲学の10冊』





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