2009年03月21日

No.0348 『タブー』

   タブーは、一度それを破ると、タブーとしての抑止力を失っていくのである。 いったんタブーの外に出てしまった者は、また容易にタブーを破ってしまう。 そのことの怖さに気づいて、タブーの中に戻ってくる者も少なくない。 
  タブーの外は、まるで無重力空間にいるような怖さがある。 タブーの外に暮らすことは、タブーが守ってくれないことも意味する。 そこを永住の地とすることは、そんなに楽なことではない。 必ず、タブーを犯したしっぺ返しが来るのである。 それは、外面的な安全や損得の問題だけではない。 もっと根本的な魂の問題だ。 人間としてのタブーの重みは、人間の魂を奥底から呪縛し、それに背いた者の心を冒し、蝕んでいくのである。 
岡田尊司 『パーソナリティ障害』





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