2009年03月13日

No.0332 『アメリカ人には一日でなれる』

   フランスの政治学者トクヴィルは、もともとアメリカ人は書物を有する国民ではなかったと指摘しています。 互いの権利を承認するための訓練は不要、哲学も不要、国民性に見出されるあらゆる違いも捨象でき、アメリカ人には一日でなることができる、と述べています。 では、フランス人には一日でなれるかというと、それは無理です。 デカルト、パスカル、モンテスキュー、ラブレー、ラシーヌ、ルソーといったものに対する教養がなければ、フランス人とはいえない。 そういう敷居の高さが、一員になろうとするときのヨーロッパにはあるわけです。 
齋藤孝 『なぜ日本人は学ばなくなったのか』





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