2009年03月09日

No.0323 『演技性パーソナリティと才能』

   すぐれたアーティストや作家は、演技性的な能力を持っている。 でなければ、存在しないものを生み出すことなどできない。 演技性のパワーは、現実でないものを、ありありと感じ、表現する能力でもあるのだ。 それは、嘘をつく能力と、奥深いところで結びついている。 
  映像メディアにおいては、言語的なメッセージ以上に、非言語的なメッセージが重要になる。 演技性パーソナリティの人は、まさに非言語的な伝達の達人である。 タレントや俳優としてだけでなく、学者や政治家も、メディアの時代に成功するためには、演技性パーソナリティの要素を持つことが強みになる。 しかし、そこには必ず落とし穴がある。 演技性パーソナリティの持つ長所の裏には短所もある。 見栄がして、パフォーマンスに優れる人気者を選ぶということは、演技性パーソナリティが抱える他の欠点、例えば、嘘が上手ということも選んでいるということを忘れてはならない。 
  大衆が、こうしたことをよく認識することは、大衆自身がより賢明になり、民主主義を新たな段階に発展させることにつながるだろう。 
  演技性パーソナリティ障害は、全人口の二〜三%に認められるとされるが、パフォーマンスや外見に価値をおく社会では、一層隆盛するだろう。 
岡田尊司 『パーソナリティ障害』





検索用kwd:
posted by Vigorous at 20:08 | TrackBack(0) | 医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック
カテゴリ



注意
◆ このブログの内容は引用が中心ですが、知識の切り売りを目的としたものではなく、投稿者の備忘録として作成されています。皆さんは、ここに書かれた引用のみで満足することなく、なるべく原典に触れる習慣をつけてください。
◆ このブログでは、投稿者が独自に調査したデータや、知人から伝え聞いたエピソードなどが掲載されることがありますが、そのまま受け売りにせず、皆さん自身が事実関係を調査し、記事の真偽を見極めることができるように努力してください。
◆ ここは金言や名言を羅列することを目的にしたサイトではありません。どんな金言や名言も、羅列したとたんにただの展示物になってしまいます。長い引用も短い引用も、じっくり噛み締めて味わい、あなたの財産にしてください。アーカイブも一度にすべて読むのではなく、毎日少しずつ読むようにすると良いでしょう。



QRコード

リンク集
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。