2009年03月08日

No.0322 『昨今の親子関係』

   最近の子供と親の関係は、垂直的に厳しく躾ける 「親子」 というより、水平的に楽しみを共有する 「友人」 に近い。 大人としての役割を担いきれていない人が親になっているということです。 そういう親の下で育てられた子供は、やはり教師に対して敬意を持ちません。 例えば叱られたり注意されたりしたとき、なぜそれがいけなかったのかを考えるのではなく、どうして私だけが叱られるのか、他の子もやってるじゃないか、と考えるようになる。 問題の論点がズラされてしまうわけです。 
  これは、間違った平等意識であると思います。 社会の不公正をなくそうという公共的な意識ではなく、自分自身を守る盾としての 「平等」 なのです。 ネガティブな評価を下されるのなら、全員に下してほしい。 自分一人だけが貶められるのはイヤだ、というわけです。 これでは、何の解決にもなりません。 こういう子供は、社会の厳しさに向き合う心のタフネスを持たないまま成長することになります。 
齋藤孝 『なぜ日本人は学ばなくなったのか』





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posted by Vigorous at 20:07 | TrackBack(0) | 教育、心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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