2009年02月24日

No.0297 『優等生について』

   少年と接する職業についている人ならばだれでも、いつも「良い子」でいる少年よりも時々悪いことをする少年の方が結局は好きになるものである。 例えば先生の机を蛙で一杯にしたり、女の子の通るところに鼠をおいたり、まだ青い林檎を果樹園から盗んだりサーカスが町に来ると学校を休むような少年は「悪い子」としてよくお仕置きを受ける。 男の子ならば根性を持つべきであり、時と次第では権力など屁とも思わない気概で自分の行動に責任をとるのが望ましい、とわれわれは確信する。 いわゆる、「悪い子」が持つこの種の性質は、大人の世界から年々ますます歓迎されなくなってくる。 ネルソンは一生悪い子で通したし、ジュリアス=シーザーも同様であった。 しかし、現代の若者の殆どは、巨大な組織の末端の地位から人生のスタートを切らざるを得ない彼の上司が経験豊かな学校の先生が持っている寛容の精神の持ち主であることは稀であり、組織の中の「良い子」に昇進の道を与えがちである。 
B.Russell 『人生についての断章』 (部分抜粋) 転用者は必ず原典を確認のこと!





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