2009年02月16日

No.0281 『自己愛性パーソナリティ障害者にとっての「他者」』

   自己愛性パーソナリティ障害の人は、対人関係において、 『賞賛だけを捧げてくれればいい大多数の者』と、 『しばしば現実面では無能力な本人の世話をし、さまざまな現実問題の処理を代行してくれる依存対象』 の二種類を求める。 前者であるうちは、お客さんとして魅了させられることになるが、後者の存在に代わった瞬間、召使やお手伝いさんのように扱われてしまうのである。 だが、そのどちらかであるうちはまだ存在価値を認められるが、どちらでもなくなると、使い終わったティッシュでも捨てるように、容赦なく排除されるのである。 自己愛性パーソナリティ障害の人にとって他者は、特別な存在である自分のために、何らかの奉仕をする人たちなのである。 他者の内面や尊厳が省みられることはほとんどない。 
岡田尊司 『パーソナリティ障害』





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