2009年02月10日

No.0270 『ネット上で拡がる格差』

   日本には 「バカでもいいじゃないか」 という空気が漂いはじめました。 ある種の 「開き直り社会」 ないしは、 「バカ肯定社会」へと、世の中が一気に変質してしまったのです。  (中略) 
  自分という核を持たないまま、ひたすら水平的に、 「何かいいものはないか」 「おもしろいものはないか」 と探し回っているだけ。 最近の世の中はこれを 「自分探し」 と称していますが、こういう風潮が始まったのは、1980年代ごろからです。 そして、この傾向を爆発的に浸透させたのが、インターネットの普及です。  (中略) 
  向上心の有無によって、インターネット社会では格差がより助長されるといえます。 学びたい人はとことん効率よく学べる一方、向上心のない人は、互いに傷をなめ合うように現状肯定的になるか、あるいは互いの存在を否定するような関係に落ち込んでしまう。 その最たる例が、学校のいわゆる 「裏サイト」 です。 先生への悪口や、特定の生徒をいじめるような書き込みが殺到するというネガティブな面が、日々極大化されています。 
  こうして生まれたネット上の格差は、必然的に収入格差にまで発展します。 ネットとは、そういう便利さと怖さの両面があるツールです。 
齋藤孝 『なぜ日本人は学ばなくなったのか』





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posted by Vigorous at 22:27 | TrackBack(0) | 教育、心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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