2009年02月04日

No.0258 『外国で嫌われる旅行者』

   国籍はどうであろうと実際に通り一編の旅行者は、外国の生活を、その国の取るに足らない面を通して見るだけで、そのために自分の最良の持ち味をその国で発揮し得ないのである。これとは別に、自国ではおとなしく従っている道徳上の制約を忘れて、羽目を外して遊ぼうともっぱらパリにやってくる教養の度が低い連中がいる。この種の旅行者は、パリっ子がパリっ子なりの道徳規範を持っていることを知らないし、それゆえ、彼らの道徳規範を逆撫でしてもそれに気がつかない。もちろんこのような旅行者のお楽しみの間、フランス人の生活の真摯な面は、全く彼の目にふれることがない。
B.Russell 『人生についての断章』 (部分抜粋) 転用者は必ず原典を確認のこと!





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