2009年02月04日

No.0257 『性関係と幸福と』

   男性支配の昔は、事態が簡単だった。つまり男は好きなことを行い、女はこれに服従した。この流儀では人類の半分が幸福を、残りの半分が不幸を味わったといえる。しかし男女の同権が要求されている今日では、この種の協定は不可能となる。女も男と同程度に幸福になるようにと改革者は企図したのだろうが、彼らの実際上の成果は、男も女と同水準まで不幸になったにすぎない。何はともあれ、現代の徳行の教えや慣行にどこか間違いがあることは明らかである。現代の結婚生活は夫婦に幸福をもたらすことにしばしば失敗したばかりか、制度としてのそれの本来の目的ともいうべき、ちゃんとした子供の育成という面でも失敗している。現代の結婚生活からうまれた子供は、小数の兄弟で神経質で不自然に育てられ、母親から無視されるか過保護されるかのどちらかであるために、のびのびとした成長が不可能な精神的環境におかれている。
B.Russell 『人生についての断章』 (部分抜粋) 転用者は必ず原典を確認のこと!





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