2009年01月29日

No.0246 『「受け売り」は独創性の入口』

   受け売りを否定してしまうのは、私は大いなる間違いだと考えている。 もちろん、受け売りはほめられたことではない。 受け売りというのは、、言ってみれば無断借用だ。 口で言う分には罪にならないが、文章に書いてしまうと、無断借用ということになりかねない。 だから、なるべく早く受け売りから卒業してほしい。 しかし、どんな人にも受け売りの段階があるものだ。
  本を読む。 感銘を受ける。 そうすると、その考えをまるで自分の考えのように披露したくなるものだ。 そのような受け売りを否定しては、いつまでも思考力も知識も身につかない。
  受け売りをする生徒のほうが、はじめから自分で考えようとする生徒よりも、力をつけるのがずっと早い。 自分で考えようとする生徒は、いつまでもありふれたことを書こうとする。 自分で発見したことをしっかりと書こうとする態度には好感が持てるのだが、そのような生徒はいつまでたっても、それ以上のことを書こうとしない。 背伸びをしないで、向上しない。
  それに対して、他人の考えをあたかも自分の考えのように書く生徒がいる。 はじめのうちは、たどたどしく他人の考えを繰り返すばかりだ。 だが、より高度な考えを追いかけていき、独創的なことを書くようになる。 ときに、その考えを本当に自分のものにできずに、途中で支離滅裂になったり、矛盾したりする。 が、それを繰り返すうち、独創的なことを自分で考えるようになる。
樋口裕一 『ホンモノの思考力』





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posted by Vigorous at 21:08 | TrackBack(0) | 教育、心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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