2009年01月24日

No.0235 『パーソナリティ障害の第一原因』

   パーソナリティ障害を生むもっとも大きな原因は、多くの場合、親 (親の不在を含めて) だという現実がある。 親が子供に与えてやれるもっとも大切で、かけがえのないものは、自分を大切にする能力だと思う。 この能力をたっぷり与えられなかった子供は、さまざまな生きづらさを抱えて生きることになる。 大人たちは、そのことを忘れてはならない。  (中略)
  ただ、最近のパーソナリティ障害の急激な浸透を、遺伝的要因や養育上の問題だけで説明することには無理がある。 そこで、浮かび上がってくるのは社会的要因である。  (中略)
  社会的な環境や価値観の変化がパーソナリティの形成に及ぼす影響は計り知れないほど大きいが、それらは、余りにも少ない関心しか払われていない。 社会の変化を、いろいろな言葉で表現できるだろうが、パーソナリティ障害の観点からいえば、日本の社会は、どんどん自己本位になっているといえるだろう。 パーソナリティ障害が、根底に自己愛の病理を抱えているとすれば、そのことも頷けるだろう。 したがって、パーソナリティ障害について考えることは、社会がどうあるべきかを考えることにもつながるのである。
岡田尊司 『パーソナリティ障害』





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