2009年01月18日

No.0224 『哲人政治は成り立たない』

   学者はどうしても、人間がどこまで物を理解できるかということを追究していく。 言ってみれば、人間はどこまで利口かということを追いかける作業を仕事としている。 逆に、政治家は、人間はどこまでバカかということを読み切らないといけない。 大体、相手を利口だと思って説得しても駄目なのです。 どのくらいバカかということが、はっきり見えていないと説教、説得はできない。 相手を動かせない、従って、たぶん政治家は務まらない。
  このように、学者と政治家とはまったく反対の性質を持っている。 学者が政治をやってうまくいかないわけというのは、人間を見損なう、読み損なうことになりがちだからです。 つまりプラトンが言うところの、「哲人政治」というものは成り立たない。 なぜなら、プラトンは学者だから、人間、どこまで利口かということを考えて、利口な人に任せたらいいと考える。   しかし、現実はそうではない。
養老孟司 『バカの壁』





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