2009年01月10日

No.0207 『無意識を考慮に入れる生き方』

   都市で暮らす人間の脳からは、無意識がどんどん除外されていっている。 しかし人間、三分の一は寝ている。 だから、己の最低限三分の一は無意識なのです。 その人生の三分の一を占めているパートについては、きちんと考慮してやらなきゃいけない。 無意識の状態だって、身体はちゃんと動いています。 心臓も動いているし、遺伝子が細胞を複製したりしているわけです。 それでもあなたの人生だ、ということなのです。 が、おそらく近代人というのは、それを自分の人生だとは夢にも思っていない。 それは単に寝て休んでいるだけなのだと思っているわけです。 人生から外して考えています。 実はこれが、残りの起きている時間をおかしくしてしまう原因なのです。
  完全に意識の連続の世界しか考慮に入れていないから、寝る前の自分と、目が覚めた後の自分が連続している同一の人物だ、と何も疑わずに安易に思ってしまう。
  むろん、無意識を意識しろといっても無理な話です。 ただし、あくまでも自分には無意識の部分もあるのだから、という姿勢で意識に留保をつけることが大切なのです。
養老孟司 『バカの壁』





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