2009年01月09日

No.0206 『迫られるパラダイム変換』

   今日のエネルギー危機の本質は、エネルギー資源の枯渇一般にあるのではなく、エネルギーの使い方と社会の不整合、より端的に言えばエネルギーの使いすぎが、廃熱や廃棄物といった汚れを処理しきれないほどに作り出していることにあります。 エネルギー需給の逼迫を、新たな技術によって乗り切ろうとしてもこの問題は解決されず、地球上の生命はいっそう増大する汚れの前にいよいよ危機を瀕していく。 これは、商品としてのエネルギー生産という合目的性のパラダイムに支配された今日の社会、そして科学・技術の行き詰まりともいえます。
  新たなるパラダイムを求める作業は、すべて熱力学の第二法則を基軸にすえて、汚れ ( = エントロピー) をシステムの内側に取り込み、エントロピーの処理まで含めて自己を維持していけるような、定常的なシステムを展望することにかかわっていると言えます。
高木仁三郎 『科学は変わる』





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