2009年01月06日

No.0200 『日本人の非理論性』

   日本人の非理論性の最も甚だしいのが、中途半端な妥協案だ。 イエス・ノーでは物事は割り切れないという口実のもと、中間案を示そうとする。 それをしてしまうと、思考が曖昧になり、意見が中途半端になる。
  もちろん、現実的には中間案が必要になる場面も多い。 行動に移すとき、反対派を抱き込み、妥協をしながら、一歩一歩実現をはかる必要がある。 だが、まずは明確にイエス・ノーをはっきりさせなくてはいけない。 自分の理念を明確に示してこそ、論理的な思考になる。
  二つの対立する案の良いところだけをとってつなげようとしても、つながるわけがない。 一つ一つの案には、背景に価値観がある。 別の価値観に基づく二つの案をつなげてしまうと、価値観が失われてしまう。 どちらの価値観も生かされず、みんなが不満に思う結果になってしまう。
  もちろん、妥協できるところは妥協する。 相手の言い分を聞いて、自説の欠点を補うことは考える。 しかし、イエスとノーの中間という形は好ましくない。
樋口裕一 『ホンモノの思考力』





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posted by Vigorous at 20:47 | TrackBack(0) | 論理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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