2009年01月04日

No.0195 『二項対立と道交法』

   道路交通法は 「危険防止」と 「交通の円滑」 という二つの理念の二項対立から成っている。 もし本当に危険を回避し、安全性を高めようとするなら、車を走らせず、ずっと停まったままにしておくのが理想だ。 一方、交通の円滑を重視するなら、できるだけぶっ飛ばすのが望ましい。 だが、こうすると危険極まりないことになり、事故が絶えないだろう。
  この二つの、まったく対立する理念の折り合いをつけ、安全を確保しながら、円滑な交通を実現しようとして様々な規則を定めているのが、道路交通法なのだ。
  このように、ある出来事や決まりは、対立する二つの要素の妥協や偏りから成っていると言っていいだろう。 逆から見れば、何かを考えるとき、その出来事がどのような二項対立のどの位置にあるかを理解することが有効だということなのだ。
樋口裕一 『ホンモノの思考力』





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posted by Vigorous at 20:29| 論理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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