2008年12月29日

No.0183 『政治論に結びの章はない』

   最後の数章というものは、書物にあらわれた一切の観念が落ち着き場所を見出すように思われるところ、著者が心にためてきた一切の謎解きがされるところ、という宿命的な役割を担っている。 私も本書のためにいくつかの結びを書いたが捨ててしまった。 政治の主人公はいつまでも幸せに暮らすことはないし、人生をまっとうして終ることもない。 政治論に結びの章はない。 政治論の主人公の前方には、その背後に記されてきた歴史よりさらに長い未来が続いているからだ。 最後の章とは、慎み深い読者もひそかに時計の盗み見をはじめたころだと私が推測するところ、それだけのところにすぎない。
Walter Lippmann 『Public Opinion』
リップマン 『世論』





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posted by Vigorous at 21:02| 指導者、政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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