2008年12月28日

No.0182 『石油と原子力』

   非更新性の資源の典型は石油です。 非更新性の資源がいつか底をついてしまうのは自明の理でしょう。 その意味から言っても、原子力は石油に代わって新しい時代を画すものではなく、石油と同じ発想の上にも立っているものです。 原子力は電力しか生産せず、石油ほど融通の利くものではないので、 「原子力文明は」 「石油文明」 の置き換えにはならないという主張には説得力があります。
  石油や原子力のような有限な非更新性のエネルギーの一方的な消費が、地球の喰いつぶしであり、将来の人々に残すべき遺産の喰いつぶしであることは誰しも認めざるをえないでしょう。 なおかつ、この自明の理を人々が認めて発想を転換するまでに至っていないのは、何よりも私たちが石油というそれなりにまったく便利なエネルギー源に依存した社会に、すっかり組み込まれてしまって動きがとれなくなっているからだといえます。
高木仁三郎 『科学は変わる』





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posted by Vigorous at 22:14| 自然科学、環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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