2008年12月27日

No.0180 『約束事を疑う視点』

   現状を肯定せず、今の状況を過渡的だと考えることだ。 現状に満足して生きるというのは、ある意味で人間の理想だ。 現状に不満を持つということは、決して勧められる生き方ではない。 だが、新しい発見を見つけ出そうとするなら、現状に満足してはいけない。 昔はひどかったが、今は良くなった、などと思っていたら、独自の発想は出てこない。
  あらゆることを自明の理と考えるべきではない。 自然法則以外、様々なものが疑わしい。 いや、 「太陽が動いている」 という現象さえ、事実ではなかったのだ。 様々な自明の理が疑わしい。 そして我々が自然だと思っていることにも、そうでないことが多い。 男がネクタイをしてズボンをはくのが自然で、化粧してスカートをはいたら不自然だと考える。 だが、言うまでもなく、こうしたことは約束事でしかない。 自然なことも自明の理と思われていることも、そうとは限らない。 すべてをとりあえずのものと考える姿勢が必要だ。
樋口裕一 『ホンモノの思考力』





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posted by Vigorous at 18:01| 論理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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