2008年12月23日

No.0171 『現代社会の意思統一』

   現代社会は本来不安定なものである。 なぜなら、すべての人間は同じことをしていても、動機が違うという考え方の上に現代社会が成立しているからである。  (中略) 多様な人たちがいるということに意味があるかないかは別として、そこから生まれる統一は揺らぎやすい。 すべての人間はいついかなる時にも異なったことを考えているのに、することは同じだと期待することには疑問がある。 それは社会を、協同の上にではなく、また習慣の上にですらなく、偶然の上に築くに等しい。 四人の男が一本の街頭の下で会ったとする。 一人は市の大改革の一環として、この街頭を塗り替えるために来た。 もう一人はその灯火で文字を読むために、三人目は酒に酔ってこれに抱きつきたくなってやってきた。 そして最後の人は、この街頭が若い娘との逢い引きの目印として格好であるというだけでやってきた。 しかし、この四人が毎夜毎夜こうしてここに来ると期待するなどは愚かなことだ。
Gilbert Keith Chesterton (1874 - 1936) 
『The Mad Hatter and the Sane Householder』(1921)





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posted by Vigorous at 20:37| 社会学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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