2008年12月20日

No.0166 『内面は磨けるか?』

   外見ばかり気にするのは、人間としてとてもさみしいかぎりだ。 だが私は、「表面でなく、内面を磨くべきだ」 という考え方に、かなりの疑問を感じる。 どこに 「内面」 があるというのか。 形のない 「内面」 「心」 を、まるで壷や茶碗を磨くように、どうやって磨けるというのか。 外に現れないものは無いに等しい。 内面は外に現れてこそ意味がある。 いや、もっと正確に言えば、外に現れてこそ、内面は存在するのだ。 外に現れるから、目に見えない力が潜んでいると人々は仮定する。
  外面を磨くことを否定して内面のみを磨くように教えるということは、単に抽象的な精神論の説教にしかならない。 日本人を引っ込み思案にし、外国人に理解してもらえなくしているのは、このような外面性を否定する態度だと言ってよいだろう。
  他者に評価され、「あの人は知的だ」 「あの人は思考力がある」 と思われるようになってこそ、本当に知的になり、思考力がつく。
樋口裕一 『ホンモノの思考力』





検索用kwd:
posted by Vigorous at 23:53| 哲学・宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
カテゴリ



注意
◆ このブログの内容は引用が中心ですが、知識の切り売りを目的としたものではなく、投稿者の備忘録として作成されています。皆さんは、ここに書かれた引用のみで満足することなく、なるべく原典に触れる習慣をつけてください。
◆ このブログでは、投稿者が独自に調査したデータや、知人から伝え聞いたエピソードなどが掲載されることがありますが、そのまま受け売りにせず、皆さん自身が事実関係を調査し、記事の真偽を見極めることができるように努力してください。
◆ ここは金言や名言を羅列することを目的にしたサイトではありません。どんな金言や名言も、羅列したとたんにただの展示物になってしまいます。長い引用も短い引用も、じっくり噛み締めて味わい、あなたの財産にしてください。アーカイブも一度にすべて読むのではなく、毎日少しずつ読むようにすると良いでしょう。



QRコード

リンク集
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。