2008年12月12日

No.0149 『ステレオタイプI(終)』

   自分たちの意見は、自分たちのステレオタイプを通して見た一部の経験にすぎない、と認める習慣が身につかなければ、我々は対立者に対して真に寛容にはなれない。 その習慣がなければ、自分自身の描くヴィジョンが絶対的なものであると信じ、ついにはあらゆる反論は裏切りの性格を帯びていると思い込んでしまう。 人々はいわゆる「問題」には裏表があるということは進んで認めるが、自分たちが「事実」とみなしているものについては両面があることを信じていないからである。 「事実」の両面性が信じられるようになるのは、批判的な目を養う教育を長い間受けて、社会について自分たちが持っているデータがいかに間接的で主観的なものであるかを充分に悟ってからのことだ。
Walter Lippmann 『Public Opinion』
リップマン 『世論』





検索用kwd:差別、偏見、先入観
posted by Vigorous at 21:48| 社会学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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